
「なんとなく不調」が続いていた女性。実は初期のパーキンソン病の疑いがありました
「なんとなく不調」が続いていた女性。実は初期のパーキンソン病の疑いがありました
「疲れが抜けない」
「最近やる気が出ない」
「身体がうまく動かない日がある」
こういった、“なんとなく不調”の相談は少なくありません。
今回ご紹介するのは、40代後半の女性の方。
デスクワークをされている方でした。
主訴は、疲労感や気分の浮き沈み、身体の動かしづらさなど。
ただ、日常生活が大きく破綻しているわけではありません。
仕事にも行けており、車の運転もできていました。
一見すると、「少し疲れているのかな」という印象にも見えます。
しかし実際にお話をしていると、返答までのわずかな間や、表情の変化の少なさなど、細かい部分に少し違和感がありました。
手の動きも少しぎこちなさがある。
ただし、明らかな異常というほどではない。
まさに、“誤差の範囲とも言える曖昧さ”でした。
既に病院へは受診されており、感じている症状も相談済みとのことでした。
ただ、症状が全体的に曖昧で、日によって変化もある。
そのため、「精神的なものではないか」という方向で話が進んでいたそうです。
そこでアストケアへ相談に来られました。

私自身も、最初は自律神経系の不調を疑っていました。
そのため、身体の状態を整えながら、生活や仕事環境についてのアドバイスなども行っていました。
しかし、3回目の来院時。
「ここへ来ると楽になるけれど、一晩寝るとまた戻ってしまうんです。」
そう話された時、ここで少し違和感が残りました。
病院への受診も継続しているとのことだったため、さらに詳しく確認していきました。
そこで、家族歴についてお聞きしました。
すると、ご両親とお兄様がパーキンソン病とのことでした。
もちろん、パーキンソン病の多くは遺伝しないとされています。
ただし、家族内でみられるケースが全くないわけではありません。
さらに身体の状態を詳しく確認すると、筋肉の緊張に少し特徴的な反応が見られました。
ただ、非常に初期だったためか、姿勢や状態によって出たり出なかったりする。
ここで、最初に感じていた違和感が少しずつ繋がってきました。

パーキンソン病とは?
パーキンソン病は、脳の働きに変化が起こり、身体の動きに影響が出る病気です。
一般的には「手の震え」のイメージを持たれることが多いですが、初期ではそれ以外の症状から始まることもあります。
例えば、
・動きづらさ
・筋肉の固さ
・表情の変化
・疲れやすさ
・動作の遅れ
など、“なんとなく不調”として現れるケースもあります。
そのため、初期段階では判断が難しいことも少なくありません。
そこで次回の病院受診時には、身体をみている医療従事者から、パーキンソン病のような特徴がみられると言われたことも含めて、先生へ伝えてみてくださいとお話しました。
そして数日後。
ご本人から連絡をいただきました。
病院で改めて詳しく検査が進み、初期のパーキンソン病の疑いとなり、投薬が開始されたとのことでした。
「薬を飲み始めたら、今までが嘘みたいに身体が楽になりました。」
そう話されていたのを、今でも覚えています。
今回のケースで改めて感じたのは、“曖昧な不調”ほど軽視してはいけないということです。
もちろん、疲労感や気分の浮き沈みの全てに大きな病気が隠れているわけではありません。
ですが、身体は小さなサインを出していることがあります。
そして、その違和感を「気のせい」「年齢のせい」「疲れているだけ」と決めつけてしまうと、本来必要だった対応が遅れてしまうこともあります。
整体院で対応できることもあります。
一方で、病院での検査や治療が必要なケースもあります。
だからこそ、状態をしっかり整理し、必要に応じて医療へ繋ぐことも大切だとアストケアでは考えています。

